「体に悪い食べ物」というと
どんなものを思い浮かべるでしょう?

ハンバーガー?
ラーメン?
ステーキ?
ケーキ?
スナック菓子?

今日は、脂分をたっぷり含む「ラーメン」、
特に、スープの「とんこつ」についてご紹介します!

ラーメンって、脂っこくて体に悪いんじゃない?と思った方。
とんこつは、実はとても栄養豊富なのですよ!

豚骨の脂分は
良質な栄養「ボーンブロス」

とんこつというのは、漢字で書くと「豚骨」。
文字の通り、豚の骨から作られます。

ボーンブロスという、骨の成分を煮出して作られるものです。
鶏ガラなんかもそうですね。

栄養満点な骨髄を煮出した
ボーンブロスとは

なぜ骨を煮出すのかというと、
骨の芯、骨髄には栄養豊富なエキスがたっぷり含まれているのです。

骨髄を食べる、というと
なんだか気味悪いと感じる方もいるかもしれませんが…
骨髄という部位が人間でも大切な体の成分だということは
なんとなくご想像いただけるのではないでしょうか。

その、「豚の骨髄」を煮出したのが、豚骨スープです。
文字にするとリアルですが、実際にとんこつスープはおいしいですよね(^^)

豚骨を家で作ることはできないか

豚骨が栄養があることはわかった。
でも、ボーンブロスを摂るために、毎回ラーメンを食べるのもなぁ。

ラーメンの麺には小麦グルテンを含む

その都度ラーメン屋さんに行くのもなんだし
ラーメンは小麦グルテンを含む麺もたくさん使っているので
豚骨を摂るために、毎回グルテンも摂ることになるわけです。

炭水化物はできるだけ控えたいから、麺はあまりたくさん摂りたくない。
つまり、スープだけほしい。というのが本音。
だけど、ラーメン屋さんで「麺はいらないです」とは言いにくいですよね…

そこで、自分の家でとんこつを作れないかなぁと思い、
とんこつスープを自宅で自作してみることにしました。

自家製とんこつスープの作り方

ということで、普通の家でとんこつスープを作れるのか?
というのを実際に作って試してみましたので、
とんこつスープの作り方をご紹介します!

結論から書くと、
鍋でコトコト長時間煮るだけなので、
根気は要りますが、難しいテクニックは要らず簡単に作れましたよ。

※以下、骨の写真を載せていますので
リアルな写真が苦手な方はお戻りくださいね。

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豚骨スープの材料

  • 豚骨: 1~2本
    (お好みの濃さにもよりますが、骨1本で3~4杯分くらいは煮出せます)
  • にんにく
  • ねぎ(青い部分)
  • 料理酒
  • お好みで麺

ちなみに、「豚骨なんて、どこに売ってるの?!」というのは
作り方の後、記事の一番最後で改めてご紹介しますね◎

味付け

  • 醤油
  • お好みで味噌など

塩と醤油だけで作れますが、
味噌味スープにしたい方は、味噌や唐辛子でアレンジしてみることも可能です!

お湯に豚骨を入れてアク抜き

今回使う豚骨は通販で購入。

チルド便で届いた袋の半分(1キロ)を
カレー作るときの大鍋にドボン。
(残り半分は冷凍しました)

まずは豚骨が完全に浸るくらい、水を入れて沸騰させます。

後日談: こんなにたくさん↑の豚骨は必要ないかもです。
カレー鍋サイズであれば、大きな骨なら1本、小さめの骨なら2本くらいでも十分ですよ。
(半分に割った骨なら2~4個)

一度お湯を捨ててアク抜き

沸騰して一煮立ちしたら、臭みをなくすため
一度お湯を全部捨てて、表面を流水で軽く洗い流します

ちょっと勿体ない気もしますが、
骨髄の成分は何時間も煮込んでやっと出てきますのでご安心を。

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ひたすら数時間煮込む

新しい水を入れ直して、
弱火でひたすら煮込みます。

わたしは何となく肉の分解(?)が早くなりそうなので
料理酒もドボドボ入れてしまいます。

ここからは鍋底が焦げ付かないようたまにかき混ぜる程度でOKです。
ボーンブロスのエキスはなかなか溶けだしてこない頑固者ですので、
最低でも6時間くらいは煮込みましょう。

下味や香味野菜を入れて
一緒に煮込む

ここで、下味の塩とネギの青い部分を入れて一緒に煮込みます。
野菜くずなどがあれば入れると、ボーンブロス+ベジブロスにもなり
さらに栄養がたくさん摂れます。

今回ネギを入れ忘れた写真を撮ってしまいましたが、
ネギ類を入れると、よりスパイシーというか、パンチのある引き締まった味になります。
(辛くはないです)

にんにくはあまり長く煮込んでいると香りが飛んでしまいそうなので
わたしは出来上がる少し前に入れています。

塩加減は、いつも測っていないのでグラムで説明するのが難しいのですが、
小さじスプーンでササっと入れるくらいの量でしょうか。
慣れるまで難しいですが、少量から試してみて下さいね。

数時間根気よく煮込むと
白濁してくる

約1~2時間経つと、ようやくちょっとずつ白濁してきます。

浮いているのは豚骨ではなく、
豚骨に若干量ついていたお肉です。
このちょい肉も、長時間煮込んで食べる頃には角煮のようにトロトロになって美味しいんです…!

しかし!1時間くらい煮込んだだけでは
まだまだボーンブロスは出きっていません。
さらに根気よく弱火で煮込みます。

時々、なべ底が焦げ付かないように混ぜながら
減ったお湯を足して様子を見て下さいね。

数時間煮込むと
骨の中身がすっぽり抜ける

混ぜながら6時間煮込んだ後がこちら。

(糖質制限のブログ書いてるのに、背景にフルグラが…!)

骨の中身がすっぽり抜けて
スープに溶けだしていますね!!

軟骨や肉片も溶けだして、良い感じに具になってくれます。
コラーゲンたっぷり栄養満点です◎

茶色い骨髄が溶けだして中身が写真のようにきれいになったら、煮込みは完了、
ニンニクを足して少し煮たら、スープは完成です!

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味付けは食べる直前に

今の状態では、塩の下味だけがついた状態ですが
ここから食べる分だけを別の小鍋やどんぶりに分けて味付けするのがおすすめです。

小分けにしてから味付けしたほうが味が劣化しにくいですし
色んな味を楽しめますからね◎

【基本】醤油で味付け

醤油の量の目安は、1杯につき
卵かけごはんにかけるくらい。

麺を入れて醤油ラーメンにしたい場合は
もう少し多めでも良いかもしれません。

【応用】味噌で味付け

味噌ラーメンにもできます!
その場合は、1杯につき、お味噌汁と同じくらいの味噌を入れましょう。
脂と組み合わさり、コクが出て美味しいですよ。

とんこつスープに合う具材は

もちろん、ゆでた麺を入れても美味しいですし、
グルテンフリーを徹底している方は麺抜きにして
キャベツや白菜などの野菜やきのこのスープにしても十分満足感があります。

とんこつスープの完成!

味付けをして、具材を足したら
とんこつスープの完成です!

今回は麺も入れてラーメンにしました。

自宅で作った手作りとんこつとはいえ、
コクと旨味たっぷり、まろやかで美味しいし
腹持ちもすごくよいですよ!

ベーススープとしてアレンジ多彩

豚骨は、豚脂のエキスが抽出された栄養満点のスープ。

ラーメンやスープに飽きたら
豚汁やカレーなどにアレンジすることも可能です!

豚汁は特におすすめ。
いつもの家庭料理がグッとコクが増しますよ!!

とんこつには良質な脂分が豊富

こんなに脂分を摂って大丈夫?と心配になる方もいるかもしれませんが、
それは、「脂分」すべてがダメなのではなく、油の質次第。
スナック菓子の油と、骨髄の脂ではまったく違いますよね。

脂分も、人間にとっては必要な栄養素ですし
脂溶性ビタミンのように、脂分が豊富にあると吸収されやすくなる栄養成分もあります。

脳・神経は脂分でできている

そもそも、脳や神経の主成分は脂ですから
良質な脂を摂ることが、神経機能や
脳、メンタル機能を助けることにもつながります。

それは、食べたらきっと実感できるはずですので
ぜひ食べてみて変化を感じてみて下さいね。

良い脂は食べた後に変化が現れる

スナック菓子を食べたら吹出物が出たり、顔がかゆくなったりしますが
とんこつを食べてもそうはなりにくいですし、
コラーゲンが豊富で、とんこつスープを食べた翌日には
肌も髪の毛もしっとりツヤツヤになります!
(体感には個人差がありますが)

その証拠に、冷まして冷蔵庫に入れたとんこつスープは
脂ギトギトではなく、プルプルのゼリー状に固まります。

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骨の健康に役立つ栄養素も豊富

それから、豚骨スープは骨ごと煮出すので
カルシウムやマグネシウムはもちろん、
グルコサミンやコンドロイチン、MSM(メチルスルホニルメタン)など、
骨や関節の健康に必要な栄養素も豊富に含まれています。

とんこつスープの保存方法

鍋いっぱいにとんこつスープを作っても
大家族でもない限り、一度では食べ切れない場合も多いと思います。

食べ切れない量は冷凍保存がおすすめ

カレーなどと同じように、数日程度であれば
しっかり冷まして冷蔵庫に入れて再加熱しても持ちますが
(そのためにも具材は都度炒めたりして後入れするのがおすすめです)
数日以内で食べ切れない量の時は、小分けにして冷凍保存がおすすめ。

空の500mlペットボトルに入れて冷凍すると
場所も取らずおすすめですよ。

500mlボトルに7~8分目くらいまで入れると
ちょうどどんぶり一杯分くらいになります。

食べる時は、解凍してから
キャップを外して、レトルトの要領でお湯に入れて温めてくださいね。

豚骨の入手方法

ところで、ここまで書きましたが
「豚骨ってどこに売ってるの?!」
と思いますよね。

狙い目は卸売系スーパー

ある程度大きなスーパーや、市場系(卸売系?)スーパーであれば
1本200~300円程度で売っています。

冷凍されて売っていることがほとんどですので、
冷凍肉コーナーを探してみて下さいね。

ネット通販でも買える

買いに行くのが面倒だったり、近くのスーパーに売っていない場合は
ネット通販でも売っています。

クール便で送ってもらうので送料はかかりますが、
スーパーで売られているものより、産地や販売元、部位がわかりやすく
より安心感があるかもしれません◎

あらかじめ裁断された骨が使いやすい

選ぶ際のポイントは
骨の中身(骨髄)を煮出すので、裁断された骨がおすすめ。

わたしが今回の記事で使った豚骨は
こちら↓の裁断済み豚骨です(^^)/

枝肉格付け上物 業務用国産那須豚げんこつ ゲンコツ 2kg※2分の1カット  domestic pork bones for broth

自分で骨を裁断するのは、特別な設備のない普通の家庭では
かなり大変ですからね。

肉片も多少ついていて、具になって美味しいですよ。

※この写真↑は入れすぎましたw
2~4片(骨1~2本分)くらいでも十分スープは出ます。

小さい骨だと煮出しやすい

こういう↓小骨タイプだと、煮出すのも比較的手軽。
小さめの鍋でちょっとずつ作るにも良いかもしれませんね。

(煮出すのに時間がかかるので、
一度にたくさん作ったほうが光熱費の節約にはなりますが)

国産那須豚豚バラ骨2kg domestic pork rib bone

※犬のエサとして与えているレビューもありますが
豚肉ですので、人間が食しても問題ないです。

他にも背骨など、色々な部位がありました。
興味のある方は見てみて下さいね(^^)

煮出すのが面倒なら
スープを買うのもあり

長時間煮出すのが面倒、ガス代がもったいない
煮出す加減がわからない…という方は
あらかじめ煮出してパッキングされたスープも色々販売されているので
それを買って味付けするのもアリです。

お肉屋さんのための豚骨100%無添加の豚白湯スープ1kg

骨1本で、栄養のあるスープが何杯かとれることを考えると
普通のお肉よりむしろコスパは良いくらいではないかと思います。

ぜひチャレンジしてみてくださいね◎

まとめ:
自宅でもとんこつスープが作れた

ということで、難しい手順はなく、
根気よく煮込むだけで、自宅でも栄養満点なとんこつスープが作れました!

味付けも意外と簡単。

何時間もスープを温めているので
寒い冬は作っているだけでお部屋が暖かくなります。

とんこつもスーパーやネット通販で入手することができますので
まとまった時間のあるお休みの日に作ってみてはいかがでしょうか(^^)

記事の内容について

この記事は医療従事者が執筆していますが、あくまで個人の経験・体感をもとに書いたものであり、特定の疾病の診断や治癒、すべての方へ効果効能を保証するものではございません。
掲載内容の実践にあたっては一切責任を追いかねますので、内容をよく吟味のうえ、自己判断でお願いいたします。

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Author この記事を書いた人

モンド

不規則な食生活をきっかけに体調とメンタルがボロボロになった経験から、食が体に及ぼす影響の大きさを実感。
栄養医学を学んで、自分の体で試行錯誤しながら実践した体験記をブログにご紹介しています。本業は医療従事者。

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