こころの栄養失調を学んでいくと
色々なことが繋がってきます。

最近話題のあれも、もしかしたら「こころの栄養失調」かも?
と思うようなことが、度々あったりします。

その一つが親子関係

メンタル不調と毒親問題

メンタルに不調を抱えている人
幸福感の低い人に共通して多く抱えている悩みのひとつが
近年よく聞くようになった毒親と呼ばれる存在。

なかなか身近な人には言いにくい話題ですが
ネットで調べていると、珍しい話ではないと感じますし
正直に告白すると、わたし自身も
過干渉で依存的な親との距離の取り方には、長年悩んでいました。

過干渉、子供の所有物化、罵倒…
毒親問題はあなたの家庭だけではない

これは余談ですが、
あまりに同じようなパターンを多く聞くので、
一概に特定の家庭の親が悪い、というよりは
「みんな一緒」を良しとする過度な横並び教育の刷り込みや
世間様に恥をかかないように、という行き過ぎた見栄や自意識過剰が生み出した
時代の弊害というか、一種の社会問題だとすら個人的には感じてます。

「親のことを好きになれないなんてひどい!」
「何があっても感謝すべきだ!」という平和ボケした一般論を差し置いて
まず最初にわたしが言いたいのは

※感謝しているのと、距離の取り方に悩んでいるのは
まったく別問題ですからね。
わたしも大切に育ててくれたことには、とても感謝しています。

親子関係に悩むのは決して珍しいことではないし、
悪いことでもないということ。

感情は原因があって湧き出てくる本能

イヤなものはイヤ。
ムカつくものはムカつく。
それでいいんです。

あらゆる感情にはそう思うに至った原因があります。
出てきた感情に嘘はなく、それは
自分の個体を守る一種の防衛本能ですらありますからね。

ですから、まずはご自身の感情を否定せず
読み進めていただきたいです。

もし親御さん側の立場の方がこれを読んで下さっていたとしたら
お辛いかもしれませんが、最後までゆっくり読んでいただけましたら嬉しいです。

「良い子」ほど親を恨んでいる?

ところで、親子問題で悩むのは皮肉なことに
「いい子でいなきゃ」「親の期待を叶えなければ」という
いわゆる良い子ほど、うまく人との境界線が引けずに悩む人が多いもの。

とある進学校でアンケートを取ったところ
なんと、半数以上の生徒が親に対してネガティブ感情を抱えていた
という結果が出たこともあるそうです。

一生懸命勉強して進学したのは、親からの期待とプレッシャーや
「勉強ができないと愛されない、認めてもらえない」という
コンプレックスも背景にあるのかもしれませんね。

逆に、適度にやんちゃや反抗を経た子であれば
「やんちゃした自分でも受け止めてくれた」という感謝や信頼が湧くような気もします。
(反抗しなかったのでわかりませんが)

所有→支配→依存と形を変えるエゴ

子供は反抗すべき時にできなかったわだかまりを抱えて、
逆に、親は反抗したくてもできなかったあなたが不満や傷ついていたことなど露も知らず
大人になってから仲良し親子を装ってきたり、
就職、昇進、結婚、孫の教育…と、終わりなく期待の形を変えてきます。

いやな顔をしないあなたに対してどんどん期待が大きくなり
支配はいずれ依存に変わります。
期待を裏切ろうとすれば、怒鳴る、責める、被害者ぶって泣くなど
まるで子供が駄々をこねるように手が付けられなくなることも。

過剰な期待をするのに足を引っ張る
矛盾したコントロール

また、子供に期待をかけたかと思えば
彼らはしばしば(無意識に)
「あなたが心配で」「あなたのことを思って」
というきれいごとを使って、

あるいは、
「バカな事して」「家族のことをほったらかして冷たい子だ」
などと強烈に批難して

キャリアアップや結婚、引っ越しなど
自分の知らないステージへステップアップしようとする
子供を(無意識に)阻み引き戻そうとすらします。

これは、心配でもなんでもなく
子離れできない親の一方的な依存心です。

ご不快を感じられた方がいらっしゃったらごめんなさい。
思い当たる方であれば、この文章を読んだだけでザワザワ、イライラしますよね。
少なくともこれを書いているわたしは胸くそ悪いです。

「育て方が悪かった」
と責める前に

しかし、そういう親御様に対して、
ダメ出しをして責めたいわけではありません。

親御さんは親御さんで、思うようにならない子育てのストレスや
横一列で比較される学校教育、両親や義理両親、親戚やご近所さんからのプレッシャー
色々なものを抱えていらっしゃるのでしょうし
子育てすらしたこともないわたしが偉そうに子育てを語れません。

ここから本題ですので、もう少しお付き合いくださいね。

栄養失調の世代間連鎖
という視点

栄養のメカニズムを学んでいると、親子関係に関しても
栄養失調の世代間連鎖が関係しているのではないか、

つまり、こころの栄養失調は、あなただけではなく
親御様の時代から始まっているのではないかと
わたしは思うのです。

親御様があなたに寄せる依存や心無い言動は
どちらかが悪い、以前にひとつの原因として
心の栄養が足りていないがためにそうさせてしまっているのではないか
と、わたしは考えるのです。

それは、親も子も、どちらもです。

依存は弱い人間がするもの

他人に依存するというのは、自立性がなく弱い証拠。
お金持ちの人や、心身ハツラツとした人は、他人に依存しませんよね。

つまり、依存する人というのは
自分だけでは生きていけな、心身が弱っているということの現れでもあります。

そして、それは子供側も同じで
栄養が足りていないがゆえ、より一層こころの受け皿が弱くなってしまっていて
傷付きやすくなってしまっていたり
「親の期待に応えなきゃ(捨てられてしまう)」という
子供時代の依存心や強迫観念を捨てられず引きずってしまっている人もいるのかなと思うのです。

出産は
体の栄養を大きく失われるイベント

また、「子供を産む」ということ自体が体にとっては命懸けの負担
体の栄養分が一気に、かつ大量に失われます。

さらに子育てに追われて自分の事にかまける余裕もなく、
お母さんとなった女性は栄養的にも体力的にも相当疲弊してしまっていることが多いのも事実です。

また、親の性格が年々きつくなっているとすれば
更年期障害や加齢に伴う脳機能の低下で理性が弱っていることも
多少なりとも関係している場合もあるでしょう。
(あくまで個人的な予想で、診断をほのめかすものではありません)

こういった「体への負担」は、本人が気を付けていても抗いがたいものですし
親、特にお母さんは出産という命懸けの偉業を成し遂げてくれた、
自らの身を削って、子供にたくさんの栄養を受け渡してくれたということも
一方的に恨む前に、少しだけ頭の片隅に置いておきたいものですね。

親が栄養不足だと
子供も栄養不足になりがち

何でもかんでも栄養不足にするな!
なんだ、結局親に感謝しろって話か!
と、突っ込まれそうですが…苦笑

実は、栄養不足が親子間で受け継がれる
親の栄養が足りていないと、子供も栄養不足になってしまいやすいということは
すでに栄養医学界でも広く知られています。

栄養は後からいくらでも足せる

生まれた時から決まっている
=治らない、どうしようもないってこと?!
と思いますが、それは違います。

栄養ですから、食べて補充することは十分に可能。
ですので、安心してください。

少ない栄養を分け合い
近いもの同士ぶつかり合う

親子間で受け継がれるとはいっても、遺伝子によるものではなく
元々備蓄が少ない栄養を少なく受け継がれた、ということなので

受け渡された側(子供)も栄養が足りないし
元々少ない栄養を、子供に分け与えてしまったお母さんは
もっと栄養不足になってしまう、ということ。
(顔が減って力が出ない、状態です)

そして、親子ともども、こころの抵抗力が弱くなってしまい
その矛先が、一番身近なわが子や家族に向かってしまう

親子問題の成り立ちって、
つまるところはそういうことなのかな…と思うのです。

そう考えると、
「毒親」と比喩されてしまうほとんどが女性、母親であることも納得がいきますし
出産というライフイベントで命を削った挙句、「毒親」と一方的に言われてしまうのは
あまりにも酷な話の気もしてきますよね。

食事で補うことで
何歳からでも解決につながる

ですから言い換えると
お互いを恨み続けなくとも、
後天的に食事で補うことで歩み寄れる可能性は十二分にあるということです!

もちろん、
60歳、70歳を迎えた親御様世代からでも
食事を変えることには十分意味があって
心配性だったりネガティブだったり依存的だったりした性格が
ガラッと変わってしまったりもするもの。

まぁ、仲良し親子にまでならずとも
お互いに穏やかな気持ちで過ごせるに越したことはありません。
そして、美味しく食事を楽しみながらであれば、一石二鳥ですよね。

まとめ:
親子問題は
親も子も「被害者」かもしれない

もしかしたら、親御様も
こころの栄養失調という「被害者」の一人なのかもしれない

そして、自分に貴重な栄養を分け与えてくれた命の恩人。

辛い思いをした過去がなくなることはありませんが、
そう考えると、少しだけ、見る目が変わってくるかもしれませんよね。

ですからもし、親御様と一緒に住んでいたり、一緒にお食事する機会があるのであれば
一人で健康になるだけではなく、家族みんなで栄養改善に取り組むことは一石二鳥にも三鳥にもなります。

家族みんなで栄養改善を

とはいえ、いきなり「栄養失調かもしれないよ!」と言っても
理解してもらいにくいですので
「最近○○にハマってるの」などと言って
自分の食生活にさりげなく巻き込むくらいが、自然でいいかもしれませんね。

わたしも両親にボケ防止などと言いながら(笑)
サプリを勧めて飲んでもらっています。

食べ物の話題が食卓の緩衝材にもなる

また、無難な食べ物の話題を持ち込むことで、
過干渉や、ナーバスな話題にも触れられにくくなりますよ。

そうそう、ご家庭で簡単に作れる栄養満点料理の作り方も色々アップしていますので
よかったら料理のネタや食卓の話題にしてみて下さいね。
→高たんぱく・高脂質を取り入れたラクチン料理

というわけで、今年のおせちは栄養満点
豪華にしてみてはいかがでしょうか(^^)

※当時アメブロに掲載していた記事です。
反響をいただいたので加筆修正してアップしました。

記事の内容について

この記事は医療従事者が執筆していますが、あくまで個人の経験・体感をもとに書いたものであり、特定の疾病の診断や治癒、すべての方へ効果効能を保証するものではございません。
掲載内容の実践にあたっては一切責任を追いかねますので、内容をよく吟味のうえ、自己判断でお願いいたします。

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Author この記事を書いた人

モンド

不規則な食生活をきっかけに体調とメンタルがボロボロになった経験から、食が体に及ぼす影響の大きさを実感。
栄養医学を学んで、自分の体で試行錯誤しながら実践した体験記をブログにご紹介しています。本業は医療従事者。

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