毎日暑いですね。

ところで、この季節って
エアコン効いた室内で、凍えながら
「寒いのでエアコン消して下さい」って言う女性、必ずいますよね。

女性に寒がりが多い理由とは

寒がりな人って、男性より女性のほうが圧倒的に多いですよね。

わたしは女ですが、逆に暑がりなので
(あぁぁー消さないで~!)と思いながら
顔から汗をボタボタ流しているほうですが笑、
どうして、女性には寒がりな人が多いのでしょうか?

もちろん、そういう方を悪く言っているのではなく
体質ですし、寒いと感じるものは仕方ないわけで
「寒いと感じやすい」原因がどこかにあるはず。

ということで、今回はこの記事で
女性に特徴的な栄養不足と寒がりとの関係を考えてみます!

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なんでも栄養に結び付けるな!と言われそうですが
熱産生と栄養にも、密接な関係があるのですよ。

寒がりで悩んでいる女性の方もぜひご覧になってみてくださいね。

寒さに弱いのは
体格的な原因だけではない

まず最初に思いつくのが
おそらく、女性のほうが男性より筋肉量が少ないことではないでしょうか。

筋肉は熱産生に大きく関わっていますからね。

また、女性のほうが痩せ願望が強く
細くて皮下脂肪が少ない人が多いような気もしますよね。

たしかに、華奢な女性ほど
寒がりな人は多い気はしますし。

体脂肪率は女性のほうが多い

しかし、体脂肪はむしろ、男性より女性のほうがつきやすい。

というのも、女性は子供を宿すために
生物学的に体脂肪がつきやすい体質になっているのです。

体脂肪計の基準値を見ても、
男性と女性では、体脂肪率の基準範囲が異なっていて
女性の方が基準値が高く設定されている(体脂肪が多めでも許容される)はずです。

寒がりも、実は栄養不足

そして、寒がりなのって
必ずしも痩せている女性だけとは限らないですよね。

では、体格によるもの以外に何があるかというと、
女性に不足しがちな栄養素が体温調節や熱産生に関係しています。

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女性に不足しがちな栄養とは

女性に不足しがちな栄養分とは、
鉄分(Fe)

(写真はイメージです)

女性は毎月の生理があるため、
バランスよく食事をしているつもりでも、
毎月一定量の栄養分が血液として出て行ってしまっています。

女性は鉄不足になりがち

血液の主な成分といえば、鉄分。
特に鉄が不足してしまいがちで
貧血やめまいなど、鉄不足による不調を訴えられる女性はとても多いのです。

【栄養コラム】鉄(Fe)

不調のすべてがイコール病気とは限りませんからね。

「貧血」と診断されたことがない人でも、
=鉄分が完全に充足されている!とは限らず
病気というほどのレベルではないにしろ、ちょっとだけ(潜在的に)不足していて
些細な不調がちらほら起きている、ということは珍しくありません。

(そしてそういう、病院に行くほどでもないけれど調子が悪い…という方に向けて
このブログを書いています^^)

エネルギー産生には鉄が必要

では、女性に多い鉄不足と
今回の記事の「寒がり」がどう関係あるかというと
鉄分は、エネルギー産生に関わっている栄養分だからです。

エネルギー産生を超簡略化した図↑

この、お手製超簡略図でもおわかりいただけるように、
鉄は、食べた栄養を生命活動のエネルギーに変換する
最後の換金所の役割をしています。

平熱が低いのは熱産生不足

エネルギーを燃やす(活動する、代謝する)と熱量が発生して
その結果、体が温まる。

つまり、鉄分が不足していると
この、「エネルギーの換金」が不十分になってしまい
体でうまく熱産生ができず、寒さに適応しにくくなってしまったり
そもそもの基礎体温(平熱)が低くなってしまうことがあります。

寒がりな人もそうですが、
「平熱が低い」って言っている人も、けっこういますよね。

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最近は男性にも鉄不足が多い

鉄不足は女性に特徴的な栄養不足ではあるのですが、
普段若い人と関わったり、病院に来院される方を見ていると
最近では、男女関係なくなってきている印象があります。

というのも、特に若い人で男女関係なく
「自分は平熱が35℃台で低いんだよね」と、自慢(?)している人や
男性でも「自分、寒いのめっちゃ苦手で」という人を
よく見かけるようになって。

そりゃ寒いのは誰でもつらいのは変わりありませんが、
これも、鉄などの栄養不足からきていそうだなぁと、個人的には感じるのです。

生理があるなし以前に
全体的に栄養が足りなくなってきている

もはや、生理がある(から女性に多い)だけでなく
生理があるなしを置いておいても、今の若い人には
鉄分をはじめとする栄養が不十分なんじゃないかなって。

栄養改善とメンタルの発信にこだわり続ける理由とミッション。

鉄分に限ったことではなく、
きっと、食生活全体ですよね。

味付けの科学技術やきれいなパッケージでごまかしがきいても
中身の栄養分がスカスカだったら、本当にいいものを食べているとは言えない。

こんな、間違った食事がまかり通ってしまっていることは
確実に、未来や次世代の負債になる。
本当に少しずつ、なんとかできないかなぁと思っています。

まとめ:寒がりは
生まれつきの「体質」ではない

というわけで、
寒がりさんがこの記事を読んでくださっていたら
ちょっとキツい文章に感じてしまったかもしれませんが、
決してご本人を責めているわけではありません。
寒いものは寒いわけですからね。

言い換えると
寒がりさんや低体温は生まれつきの体質だと諦める必要はなく
栄養改善によって変わる可能性があるということでもあります(^^)/

そしてなにも、分厚い皮下脂肪を貯えなくとも
「燃えやすい体」にすることはできるのですよ◎

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栄養改善で基礎体温は上がる

鉄分をたっぷり摂って
来年、再来年は凍えずにもっと快適に過ごせるかもしれません。

栄養改善なんて面倒かもしれないけど、
羽織を持って行ったり、無駄に厚着して行ったり
出かける先でエアコンに凍えなくて良くなるし、
暖房を使う頻度が減るとしたら、そのほうが節約にもつながります。

平熱が上がると免疫力も上がる

また、風邪をひいたら熱が出て体内のウイルスをやっつけるように、
平熱が少し高くなるだけでも、体の免疫力が上がって
カゼや外からの感染症にかかりにくい、強い体づくりにつながります。
(もちろん、絶対に罹患しないというわけではないです)

【レモン1個分は何mg?】ビタミンCのはたらき

体に必要な栄養を摂って、
こうした基礎体力を底上げして
より快適に活動できるようになったらいいですよね◎

そのためのアイデアをこれからも
少しずつ発信してまいります!

記事の内容について

この記事は医療従事者が執筆していますが、あくまで個人の経験・体感をもとに書いたものであり、特定の疾病の診断や治癒、すべての方へ効果効能を保証するものではございません。
掲載内容の実践にあたっては一切責任を追いかねますので、内容をよく吟味のうえ、自己判断でお願いいたします。

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Author この記事を書いた人

モンド

不規則な食生活をきっかけに体調とメンタルがボロボロになった経験から、食が体に及ぼす影響の大きさを実感。
栄養医学を学んで、自分の体で試行錯誤しながら実践した体験記をブログにご紹介しています。本業は医療従事者。

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