わたしが体と食べものが密接に関係していると感じたきっかけは
高校生時代でした。

食生活が崩れた途端、
体調がガラガラと崩れた

というのも、中学生までまじめで成績もよく、
誰に言われなくても黙って何時間でも机に向かっていた
いわゆる「ガリ勉」だったのですが…

親元を離れた遠くの高校に入り、
限られた仕送りで食べ物を調達する生活になってからというもの
勉強にまったく集中できなくなったのです。

一日中体がだるく、
朝も起きれず毎日午後登校。

まわりの友達や先生にはいじられたり、呆れられたりしていましたが
起きていても寝ているようで常にだるいし、
勉強してもまるで頭に入らないし、回らない。

最初はただの自分の努力不足だとか、環境に馴染めないとか
そういうものだと思っていたのですが
頭では頑張りたいと思っているのに、体が頑張りがきかず
漠然と「何かおかしい」と感じていました。

便秘・脱毛・激太り
次々起きた頭と体の異変

おまけに、それまで特に外見にコンプレックスはなかったのに
高校生にしてパーマをかけてごまかさないといけないくらい、スカスカに髪の毛が減り
メンタルも不安定になって、いわゆる「めんどくさい依存女」になってしまっていました。
(ありがたいことに、友達には恵まれましたが
友達にも異性にも疎まれても仕方ありませんよね。)

食べてないのに体脂肪率40%
病院では異常がない

さらに、お金がないから暴飲暴食なんてできるはずもないのに、
体重が半年で10キロも激増

ひどい便秘も相まって、
異常にお腹が出ている女子高生という
メタボのような体型になってしまったのです。

152センチ44キロから、半年で56キロ・体脂肪率は40%に。
トップスはMサイズなのに、デニムはLLでもお腹が苦しい。
学校祭で友達が作ってくれた衣装が、お腹周りが入らない。

とはいっても、お金に困っていたので
食べるものにはむしろ困っていて、常にお腹が空いていました。

食べていないのに激太りするなんて
さすがに何かおかしいと思い、病院に行くと
特に病気はなさそうだと言われ、大量の便秘薬を処方されました。

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カロリー不足をゼリーで補っていた
糖質過多生活

ところでその当時、どんな食生活をしていたかというと

  • 食事つきの下宿のご飯がまずくて&衛生管理がずさんで体が拒否
    (ごはんがまずくて有名な施設でした。苦笑)
  • キッチンがなく自炊ができないので
    毎日コンビニのパンとおにぎりを食べる
  • 学校の休み時間にはお腹が鳴らないよう、
    腹持ちの良いこんにゃくゼリーをひたすら食べる
    (チアシードとかスニッカーズとか色々検証した結果、こんにゃくゼリーがダントツの腹持ちだった)
  • 昼休みに来るお弁当販売(唐揚げ弁当かカツ丼)が唯一のごちそうで
    お昼に半分食べて、残り半分を夕飯に食べていた
    時間が経ち鮮度の落ちた揚げ物を食べていた
  • 栄養不足の自覚があったので
    コラーゲンマシュマロや栄養ゼリー、野菜ジュースで補っていた

食事を出してもらえる施設に下宿していたので
食費はかからない前提の、必要最低限の仕送りをもらっていて
その中からおにぎりやパンを買って食べていました。

糖質過多を通り越して、
糖質しか食べていなかったと言っても大げさではありません。

たんぱく質や脂を全くといっていいほど摂れていないので、常にお腹が空いていて
多感な高校生ということもあり、静かな授業中にお腹が鳴らないように
胃に食べ物を入れておくことで精一杯でした。

お金がなくてまず削るのは食事

下宿のごはんを食べていないことは親には言えず、
月2万円の仕送りで食事や服(私服の学校だった)、文具を工面し
キッチンも洗面所もない部屋で、加熱調理せず食べられるものを食べていました。

自炊できない高校生時代の食費

当時の食費は


  • おにぎりかパン:100円
    (ツナマヨがコスパ良くてお気に入りでした。
    今思うと、唯一のたんぱく質摂取源。体が欲していたのかもしれません)
  • 昼夜
    学校に来るお弁当販売:500円
    (お昼と夜で半分ずつ食べる)
  • 間食
    マシュマロかこんにゃくゼリー:100円
    健康を補うため、美容に良いゼリーや水素水も買っていた

で、1日約700円。

お金がない人の食生活は
糖質に偏る

当時は糖質が体に悪いとは知らなかったのもありますが
どうしても、コスパを重視すると、炭水化物を選びがちです。

それにプラスでこんにゃくゼリーとか買って空腹を凌いで
成長期の体と、進学校の勉強で消耗される集中力を補っていたわけです。

ヘルシーと思って摂っていたこんにゃくゼリーやマシュマロなんかも、
そのほとんどが糖分ですからね。

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不調の自覚があっても
解決法を知らなかった

こんな生活を1年以上も続けていたわけですから
体を壊さないわけがないですよね。

エネルギー「しか」取っていないわけで
他の栄養素全然足りていないですから。

今思うと、
せめて卵とか魚とか、たんぱく質取ろうよ!!
おにぎり買うなら、お惣菜のほうが、と言いたいところですが…
世間知らずの高校生は、そこまで考えが及びませんでした。

健康のために摂っていたものは
的外れだった

それでも、体調不良が栄養不足からきているという自覚はありました。

しかし、少しでも傷んだ体を修復しようと摂っていたものは
野菜ジュースや、コラーゲンマシュマロ、美容成分入りゼリーなど
今思うと努力は的外れなものばかりで、むしろ糖質過多に拍車をかけるものばかり。
メディアの根拠のない健康神話のカモになっているだけ。

当然、原因不明の不調に変わらず悩まされるのでした。
(便秘薬を飲んでも便秘はよくならなかった)

頭が回らず、十分に勉強ができなかったので、進路選択には妥協せざるを得なかったものの
こんな状態でかろうじて大学に入れたこと自体が不思議で仕方ありません。

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栄養失調の負債

今になって必死に過去の埋め合わせのように食事改善をしていますが、
当時の体が戻ってくるわけではありませんし
当時の人生をやり直せるわけではありません。

後から改善しようにも、
一度ついたコゲやサビが完全に元には戻らないのと同じで、
不可逆的(一度起きてしまうと、元に戻ることがない)反応も少なくありません。

口当たりの良いものばかり食べるのに慣れているので、
糖質をドカ食いしたくなる、精神的な「後遺症」もまだまだよくあります。

体は元に戻るけど
無駄にした過去は戻ってこない

何より、体調不良で無駄にしてしまった過去は戻ってきません。
勉強したくても、外に出たくても、体が思うようについていかない。

人生やり直しがきくとはいえ、その時にしか得られないチャンスがあるのも確かで
職業選択に妥協し、異性にも見向きもしてもらえず
栄養失調ゆえに人生の旬を失ったことを考えるたびに、悔しい思いに駆られます。

今はかなり体調も良くなりましたが、

【糖質制限3年】元糖質依存が糖質を減らして変化したことをご紹介します。

それでも、この後悔は一生消えないでしょう。

過去の負債はきれいさっぱり消えたわけではなく、
後遺症として体に残っていることを肝に銘じながら、日々食べるものに気を付けて過ごしています。

大切な人生の一部を
「知らない」で失わないために

「食べもののせいにするな!」「自己責任だろ」と思う方もいるかもしれませんが、
今のようにネットで情報を手軽に得られる時代でもなく
教えてもらう情報=全て正しいと信じて疑わなかった貧乏情弱の高校生にできたことは
目先の生活を送るために、限られたお金でお腹を満たすことで精一杯だったのでした。

だから、一人でも多くの人に
栄養失調で人生を無駄に過ごしてほしくない。
人生の大切な今この時を噛みしめてほしい。
そう思って発信を続けています。

栄養改善とメンタルの発信にこだわり続ける理由とミッション。

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Author この記事を書いた人

モンド

不規則な食生活をきっかけに体調とメンタルがボロボロになった経験から、食が体に及ぼす影響の大きさを実感。
栄養医学を学んで、自分の体で試行錯誤しながら実践した体験記をブログにご紹介しています。本業は医療従事者。

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