小腹が空いた時に
何かサクッとつまみたい。
だけど、わざわざ調理するのは面倒くさいし
かと言って、糖質は摂りたくない。
そんな時におすすめなのが…
バターです!!
(写真のザラザラは
無塩バターに味をつけるため、塩をかけています)
小さく切って、そのまま食べます。
美味しいので、おやつにおすすめ。
バターをそのまま食べる?!
といっても、
かたまりのバター食べるなんて…!!
と、抵抗感を感じますよね。笑
というわけで、お菓子の代わりとはいえ、
どうしてバターなのか、解説しますね。
バターが小腹を満たす
補食としてピッタリな理由
脂質はエネルギー効率がよい
忌み嫌われがちな脂質は、実は
とても燃費のよいエネルギー源。
エネルギーになる栄養素別に
どのくらいの熱量(エネルギー)が作れるのか比較してみると
- たんぱく質: 4kcal
- 糖質: 4kcal
- 脂質: 9kcal
タンパク質と糖質は、1gあたり4kcalのエネルギーを生み出すのに対し
脂質は、1gあたり9kcalのエネルギーを作れます。
つまり、同じ量でも、脂質は
糖質やたんぱく質の倍以上のエネルギーを産生するということですね。
少ない量でもエネルギーを充足できるので、
脂質はコスパが良いエネルギーであって
ちょっと食べただけでも満足感が得られやすいのです◎
バターを切って食べるだけだと、調理不要で食べられるので
忙しい朝食にもおすすめです!
(くるみも脂分が豊富なのでおすすめ)
糖質制限したら
カロリー源は何で摂る?
糖質制限をして炭水化物を減らすと直面するのが、
今までの食事から糖質を減らしただけでは
カロリー不足になってしまう、ということ。
では、糖質の代わりに何でカロリーを補ったらいいの?となったときに
糖質の代わりに脂質をエネルギー源として多めに摂ることで、バランスを取るわけです◎
たんぱく質は
エネルギー源にしたくない
たんぱく質は、エネルギー源にもなりうるものの、
あくまで体の骨子を作るためのものとして使いたいので
エネルギーとして燃やしてしまいたくはないもの。
というわけで、たんぱく質でも糖質でもなければ
脂質が最適というわけです。
3時間おきにお腹が空く理由
糖質は、体がすぐ使いやすい、即戦力エネルギーな反面
言い換えると切れるのも早いです。
数時間後には空腹感を催しますし、
教科書的な「肝臓にグリコーゲンとして蓄えられる」というのも、半日ほどで切れて
そう長持ちはしません。
3時間おきにお腹が空いて、1日に3回食事をしたくなることや
食べ放題などでいくらお腹いっぱい食べたとしても
半日も経てばまたお腹が空く経験をしたことがあれば
少なからず実感があるのではないでしょうか。
脂質は腹持ちがよく
エネルギー切れを起こしにくい
それに対して脂質は糖質と比較して腹持ちがよく、
わたし自身も糖質を控えて脂質を多めに摂っていますが
渇望するような空腹感が急に襲ってくることは、体感的にかなり少ないです。
食事の回数も減って、トータル的に食費も抑えられるし
食事を用意する手間や食べるための時間の節約にもなっています!
油を食べたら太るのでは?
脂質=太るというイメージがありますが
実は、脂質は一定以上食べると「食べすぎサイン」が体から出ます。
脂質は一定以上の量を食べると胸やけしてきますよね。
これは、レプチンという満腹ホルモンが作用して
食べすぎを防止してくれているためです。
それに対して糖質は、食べすぎサインが働かないどころか
糖質が持つ中毒性ゆえ、もっと食べたくなったりします。
こちらの書籍↑の表現をお借りさせていただくと、
スナック菓子やスイーツを、1個2個だけつまむつもりが、
一袋全部食べてしまった、ということってありませんか?
(わたしはよくあります)
ということで、脂の摂りすぎよりもむしろ
糖質のドカ食いのほうが、食べすぎのリスクは大きかったりするのです。
脂質と糖質を
一緒に摂ると太りやすい理由
ただ、糖質と脂質、両方のエネルギーが入ってくると
糖質が優先的に使われます。
脂質は糖質に出番を譲り、体に蓄積されてゆき
糖質が枯渇して初めて、脂質が「第二の燃料」と認識され、じわりじわりと燃やされ始めます。
↑この、脂肪燃焼モードに切り替わるタイミングが一番つらい。
炭水化物を常食していると、糖質が優先的に使われ続け
脂肪はいつまでも出番がなく体に蓄積されてゆくので、
脂質を意識して食べているのになかなか痩せないという場合は
糖質の減らし方が文字通りまだまだ「甘い」のかもしれません。
このしくみを知らず、なにも意識していない限り
糖質が切れたタイミングでお腹が空いて、糖質をドカ食いしてしまったりするというわけです。
(そして元の糖質サイクルに戻る)
全てが皮下脂肪になるわけではない
脂質は皮下脂肪のもと、というイメージがありますが
決して、摂ったものすべてが皮下脂肪になる訳ではありませんし
皮下脂肪の全てが脂質の摂りすぎから来ているものとも限らないのです。
むしろ、性ホルモンなど、脂肪から合成されるホルモンもあるので
脂を控えすぎると、ホルモンバランスが乱れる原因になったりもします。
バターを使ったアレンジレシピ
最後に、バターをそのまま食べるのは抵抗がある…
既にバター直食いは飽きた、という方に向けて
バターを使ったアレンジをご紹介しています◎
料理ではないですが
手軽な朝ごはんや間食にもおすすめです。
おすすめのバター
人気なのが、カルピスバター。
あの「カルピス」の製造過程の原料を使われているそうで
バター通(?)からもおいしいと高評価のバターです。
有塩・無塩の表示に注意
有塩・無塩はお好みに合わせてお選びいただけたらと思いますが
表示を見落とさないよう気を付けて購入したいところですね。
バターコーヒーを作るなら無塩がよいかもですし
そのまま食べるなら、有塩のほうが味があっておいしいです。
グラスフェッドバターとは?
ちなみに、バターの原料となる乳牛の飼料を
牧草のみで飼育してとれたバターを
グラスフェッドバターといいます。
フォンテラ NZ産 グラスフェッドバター 無塩バター 454gx2個セット【冷凍】
国産のバターなど、一般的なバターは
コーンや穀物などの飼料が一般的ですが
牧草のみをエサにしたグラスフェッドバターは
ふつうのバターより比較的あっさりした風味ですので
脂っこいのやべたついた食感が苦手な方にもおすすめです。
(まぁ、脂なんですけれど)
保存はバターケースがおすすめ
ちなみに、毎回切るのが面倒ですので
こういう↓バターカッター(バターケース)などで
あらかじめ切って保存しておくのがおすすめです。
曙産業 プレミアム カットできちゃうバターケース ST-3007
買った時の銀紙から都度出し入れしていると、
すぐボロボロになってイラっとしますよね。笑
※バターの大きさによっては
まるごと1個入らない場合もあります
まとめ:
脂質と糖質の特徴を知って食べよう
こうして特徴を知っていれば
食べ合わせや食べるタイミングを少しだけ意識することができ
長期的に体に負担がかかりにくい食べ方をすることができますよね◎
なによりまずは
「知っている」が、すべてのはじまりです。
あまり頭で難しく考えてしまわずとも、楽しく食べるのが一番ですが
「知っている」だけで、ほんの少しの習慣が変わり
そのほんのちょっとが、積もり積もって体にやさしい心がけになります(^^)
ということで、恐れずバターを食べてみてはいかがでしょうか!
記事の内容について
この記事は医療従事者が執筆していますが、あくまで個人の経験・体感をもとに書いたものであり、特定の疾病の診断や治癒、すべての方へ効果効能を保証するものではございません。
掲載内容の実践にあたっては一切責任を追いかねますので、内容をよく吟味のうえ、自己判断でお願いいたします。