気分が落ちる、
ネガティブなことばかり考えてしまう、
人目が気になる、人が怖い。
何もする気が起きない…

そんな現状をどうにかしたい、
治せるものなら治してほしい、

と思いながらも、
「今の自分は本当に病院に行くべきなのかな?
調子の良い時もあるし、耐えられないというほどでもないし…」
と、精神科を受診すべきかどうかって、迷いますよね。

精神科に行ったことがない方であれば
精神科や心療内科に行くことに、抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、メンタルが落ちているけれど
精神科に行くかどうか迷っているという方向けに、
精神科で勤務し、自分自身も過去に心療内科に通って薬を処方してもらっていた経験のある
医療従事者 兼 元患者が一緒に考えて解説したいと思います!

病院に行くことだけが
最善の選択ではない

最初に結論から言うと、
病院(精神科や心療内科)に行くことがすべてではない
というアドバイスをしたいです。

現役医療従事者が
必ずしも病院をおすすめしない理由

医療従事者の建前としては
「どんな人でもウェルカム!迷っているならとりあえずおいで」
と言ってあげたいところですが…

正直な意見を言うと、あまりそうではなく
必ずしも病院に行くのがベストな選択肢とは限らない場合もあります。

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病院に行くこと自体が
しんどいこともある

というのも、メンタルが落ちている時って、
そもそも病院に行くために外に出ること自体がしんどかったり
行き帰りや待合室で、通りすがりの人や他の患者さんと
顔を合わせることすらイヤだったりしますよね。

もしかすると、すれ違った人や対応された職員の対応などで
余計にいやな思いをするかもしれませんし。

相手に悪意があるかは別として、
気持ちが落ちている時って、些細なことで傷ついてしまったり
イライラしやすかったり、悪い方に考えてしまいがちで
尚更そう思ってしまうことに遭遇しやすいのは確かです。

相性が合わず、
かえってつらい思いをするリスクも

また、病院によって当たりはずれや、
先生との相性もどうしてもあります。

形のない「心」を扱う精神科であれば、尚更です。
薬の自動販売機ではなく、医師も一人の人間ですし
先生の主観や接し方もそれぞれですからね。

勤務先で通院してくださっている患者さんも
「○○病院の先生は、話をすぐ遮られてかえってストレスが溜まった」
などという愚痴をおっしゃられる方も時々いらっしゃいます。

一概に病院や先生が悪い、というわけでもなく人間的な相性もありますので
ここが絶対良い!というものもなく、難しいですよね。

ということで、
「はずれ」の病院・クリニックに当たってしまって
受診前よりも嫌な思いを持ち帰ってきてしまうリスクも
可能性としてはゼロではないです。

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もちろん、病院に行くなというわけではないですし
その逆で、理解の深い良い先生もたくさんいらっしゃいます。

経験豊富な先生が、多くを語らずともわかってくれたとか、
思いやりのある先生が優しい言葉をかけてくれたとか
そういうこともありえるということも添えておきますね。

病院はサロンではない

また、昨今の過剰な広告宣伝のせいで混同してしまっている人がかなり多いですが
病院はあくまで病気を治す場所であり、お医者さんは「病気を治す」プロです。
「心を癒す」「良い気分になる」とは必ずしもイコールではありません。

もちろん、精神疾患患者さんに深い理解のある先生もいますし
優しい先生であることに越したことはありませんが、
根本的に、病院はサロンではありません

心の不調を「病気」と捉えて、治療をするのが病院で
治療や検査などは「癒し」ではなく、むしろ苦痛を伴うこともあることを
病院を受診されるのであれば理解しておいたほうがよいでしょう。

医者は治療のプロであって
癒しのプロではない

お医者さんは癒しや話し相手のプロではなく
医学を学んだ「治療のプロ」です。

机上の勉強ばかりで
人の感情の機微がわからない医者も少なくありませんし…(小声)

そして、病院というのは基本的に、悩み相談の場ではありませんので
初診やよほどの変化でない限り、雑談や長話は切り上げる方向にもっていかれます。
次の患者さんが待っていますからね。

ですから、病院にそういう癒し要素や話し相手を期待して来てしまうと
対応が事務的だったとか、雑に扱われたような気がしてがっかりしたりと、
「期待違い」や「裏切られた感」を感じてしまいかねません。

話をきいてほしいなら
話を聞くサービスのほうがゆっくり話せる

誰かに話を傾聴してほしい、優しく癒されたいのであれば
病院ではなく、カウンセリングを受けたり友人に愚痴を聞いてもらったり
マッサージや趣味活動などで気晴らしした方が向いている場合も実際には多々あります。

話し相手が欲しい、人恋しいのであれば、
人生経験豊富な「話を聞くプロ」の方が
的確な答えや、癒しや励ましの言葉をくれることもあります。

わたしも人間関係や転職で困っていた時は
電話占いの鑑定士さんにしょっちゅう相談していました。


それこそ人の相性もありますが
たくさんの人の悩みを聴いているだけあり、器の大きな方も多いですし
意外と人に話せばスッキリすることもあります。
不安な方はレビューなども参考にできますしね。

また、病院によっては
カウンセラーさんが在籍していることもありますので
そういうところを選ぶのも良いかもしれませんし
カウンセリングであれば、なにも病院でなくとも
個人でカウンセリングを受け付けているカウンセラーさんも多くいらっしゃいます。

電話カウンセリングやメールカウンセリングであれば
病院に行って長い順番待ちをしなくても、家から出ずに受けられますしね。

ココナラでお悩み相談・カウンセリング

病院を受診するか迷ったとき
考えられる選択肢

「この方法が一番!」とおすすめするのではなく、
色々な選択肢とメリット・デメリットをご紹介したうえで
ご自分に合った方法を選ぶ参考にしていただけたらと思っています(^^)

メンタルが落ちて
精神科や診療内科・メンタルクリニックを受診しようか迷っているとき
考えられる選択肢は、実は「精神科に行く」だけではありません。

  1. 精神科・心療内科・メンタルクリニックを受診する
  2. 栄養療法を導入しているクリニックを受診する
  3. カウンセラーさんや占い師さんに話を聴いてもらう
  4. ネットや本で情報を集めて
    自分で食事や生活改善を試してみる

などが挙げられます。

病院か民間か独学か

大きく分けると

  • 医療機関を受診する
  • 民間や個人に依頼する
  • (病院には行かず)個人に相談する・自分で試す

ということですね。

一概にこっちがいいよ!というわけでもありませんし、
わたしがこうして個人でブログ発信しているからと言って
病院には行かないほうが良いと言うつもりもありません。

それぞれメリット・デメリットがあり
向いている人と向いていない人がいますので
以下に説明しますね。

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病院に行くのが向いている人

病院に行くのが向いている人は

  • 他に持病があり、
    食事改善や投薬などで制約が生じないか気になる
  • 自分ではどうしようもないほどの不調を感じている
    時々制御しきれないほどの感情に振り回される
  • 血液検査など、数値的・定量的な検査結果が知りたい
  • 手当や手続き、就職などにあたって診断書が必要
  • メンタル面だけでなく、他の病気がないかも心配

という方です。

自分ではどうしようもないほどの不調を感じているというのは
自分で抑えきれないほどの自殺衝動や、人に暴力や暴言をふるってしまいそうな衝動、
または、異常な行動を起こしているらしいが、自分では記憶がないといった、
自分で制御のしようがない状態です。

また、薬や診断結果がもらえるのは病院ですので
手続きなどに診断書が必要な時も、病院に行く必要があります。

特殊な検査項目を測ってほしい方は
栄養療法外来へ

また、最近は「フェリチン」を測ってほしいと病院を受診する方も増えているようですが
フェリチンは通常の診療で測られる項目ではなく、精密検査項目ですので
貧血の症状を訴えるなどでない限り、普通の病院では測ってもらえず断られることもあります。

これは、病院側が頑固だとかケチだとかなのではなく(笑)
「こういう病気が疑われるときにはこういう検査をする」というのが国で決まっていて
病気の疑いがないのに、余分な検査をなんでもかんでもできない仕組みになっているためです。
医療費の半分以上は、国が負担しているわけですからね。

ということで、フェリチン値や1,5-AGなどを知りたい方は
栄養療法外来のあるクリニックを受診するのがおすすめです。

自費診療にはなりますが、一般の診療科で検査してもらえない栄養関連の項目も
嫌な顔せず細かく調べてもらえますよ。

まずは自力で頑張るのがおすすめの人

  • 病院に行くのは抵抗がある、迷っている
    自分が病院を受診すべき状態なのかわからない
  • できれば薬を飲みたくない
  • 以前精神科に行ったことがあるが
    いまいち改善が見られなかった
  • 会社には行けているなど、日常生活に大きな支障はなく
    病院に行くのは大げさな気がして気が引ける

このような、
しんどいけれどなんとか踏ん張りがついている(しまう)方は
薬を飲む前に、まずは自力で試してみて
それでも何の手応えもなく、困っている状況が続くようであれば病院を受診する
という、段階を踏むのがおすすめです。

このような方に向けて、このブログでも
少しでもお役に立てそうなことを記事に書いていますので
よかったら参考にしてみてくださいね(^^)/

自力で頑張るより
人を頼ったほうがよい人

一方で、自力で頑張ることが良いようなイメージもありますが
自分でどうしようもない時や、何をどうしたらいいかわからない時は
プロに頼るのが早道です。

自分だけでは見えてこない視点や、
調べてもたどり着けなかった情報を知ることができたり
単純に、素直に人に頼ることで肩の力が抜けることもありますよ。

落ちている時に独学はしんどい

また、メンタルや体力が落ちている時って、
自分で調べようにも頭が回らない、
文字を読んでも頭に入ってこないことも多いでしょう。

そういう時は、信頼できそうなプロを見つけて
勇気を出して頼ってみてはいかがでしょうか。

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まとめ:何を目的にしたいかを明確に

ということで、
病院なりカウンセリングなり、
どこかに相談をするというときは

  • 「病気」として治療してほしい
  • 気持ちを前向きにしたい、
    とりあえず一瞬だけでも笑っていたい
  • 自分で改善していくための手掛かりが知りたい

など、あなたがその先に何を求めているか
明確にしておいたほいが良いでしょう。

最終的に目指すものは皆同じなのでしょうが、
そのためのアプローチは全く異なりますからね。

理由もなく落ちるなら
ガマンせず対策を

落ち込むことは誰でもありますが、
理由もなく落ちることが何度も繰り返し続くようであれば、
心が弱っているサイン。

根性論で乗り切るのではなく、
なにかしら心が弱ってしまう原因があると考えて、
何らかの対策をされることをおすすめします。

薬ではなく、どうして食べもの?メンタルの健康に栄養が必要な理由と「感情の材料」。

また、理屈ではなく、治療するということに限らず、
「自分のことをわかってくれた」という人が一人いるだけでも
肩の荷はかなり軽くなるはずですよ。

ぜひ、あなた自身の未来のために
勇気を出してみてはいかがでしょうか(^^)

記事の内容について

この記事は医療従事者が執筆していますが、あくまで個人の経験・体感をもとに書いたものであり、特定の疾病の診断や治癒、すべての方へ効果効能を保証するものではございません。
掲載内容の実践にあたっては一切責任を追いかねますので、内容をよく吟味のうえ、自己判断でお願いいたします。

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Author この記事を書いた人

モンド

不規則な食生活をきっかけに体調とメンタルがボロボロになった経験から、食が体に及ぼす影響の大きさを実感。
栄養医学を学んで、自分の体で試行錯誤しながら実践した体験記をブログにご紹介しています。本業は医療従事者。

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