こんにちは、モンドです。

自己紹介でも少し触れましたが

自己紹介 現役医療従事者であり、メンタル不調の経験を持つ者として

わたしは、発達障害の傾向があると自覚しています。
(病院で確定診断を受けたわけではなく、あくまで自覚ですが)

子供の頃から

  • 人と目を合わせられない
  • 1対1では話せるのに、集団で行動するのが苦痛
  • 空気が読めず、相手から期待されている返しができず
    場の空気を白けさせてしまう

などのコンプレックスを抱えていました。
それが発達障害の傾向だとわかったのは、だいぶ後、大人になってからのことです。

普通の人には
「できない」が理解できない

例えば人と目を合わせられないと
コミュニケーションを大事にしている職場やコミュニティでは、協調性がないと責められたり
無理やりアイコンタクトを取ろうと、顔を覗き込んでくるような人もけっこういます。
(たまにレジの店員さんとかにもやられる。会計くらいアイコンタクト取れなくたっていいじゃん…)

まわりの正常な人からすると、
なんでそんなことくらいできないの??とか
努力すればできるよ!と、自分が救世主になったかのごとく、訓練しようとしてきたりもします。

だけど、脳の特性なので、できないし
やろうとすると、不快感や恐怖感にかられる。

そこまでして、恐怖や不快感を覚えてまで克服するものなのでしょうか?
わたしは、どうしてもそうは思えません。

辛い思いをして「普通」になるくらいなら
普通じゃなくても辛くない場所を

「できない」というのは、
ちょっと走るのが遅いとか、食べ物の好き嫌いがあるのとは違って
ちょっとやそっと苦手というレベルではなく、文字通り「障害」。

普通の人とは違って、
たかが「そんなこと」をしただけでも
脳の恐怖領域や不快領域が異常に反応する。
恐怖症のようなものにも似ているのかもしれませんね。

できたとしても
まったく平気になったわけではない

それを克服して、まったく平気になるなら
克服できるに越したことはありませんが…

もし仮に、ものすごく頑張ってできたとしても
それは、不快感や恐怖を押し殺して無理やり頑張ったにすぎなかったりします。

協調性がない人が集団ランチに参加してくれた、
目を合わせてくれた、会話に参加してくれた。

周りにとってはそのほうが都合がいいかもしれませんが
一見、周りからは「克服した」ように見えても
本人にとっては、ものすごく辛い思いや不快な思いを飲み込んで、無理やりやっているにすぎなかったりするのです。

であれば、自分の特性を否定して、
恐怖や不快感を押し殺しながら、毎日、毎回、無理する努力も
「普通になれない自分」でも生きやすい場所を選ぶことに
努力の方向を向けてみたほうが、よっぽど建設的ではないでしょうか(^^)

克服し適応することだけが努力だけではない

多少お給料が下がったとしても
周りから反対されたとしても
顰蹙を買ってそれまでの縁が切れてしまったとしても、
自分の生まれ持った特性を無理やり捻じ曲げようとする努力よりもマシ。

一見、不義理だったり損する選択のようで
その方が、よっぽど自分のためになる努力だと思うんです。

治らないものという割り切りと覚悟も必要

もちろん、食事や生活習慣の改善で
少しでもその傾向やメンタルの浮き沈みがしにくくなれば理想ですが
生まれ持った特性ですから、完全にゼロにすることはそう簡単なことではありません。
簡単に治るなら、今頃とっくに悩んでいないでしょうしね。

言い換えると、不快感や恐怖感を押し殺して
無理やり克服しようとするのは、自己否定にもなりかねません。

であれば、治らないものという前提をもって
それを責めて落ち込むだけじゃなくて
そんな自分でも苦痛が少ない環境を選ぶ覚悟を、自分のためにしてあげてほしい。

例えば、コミュニケーションが苦手なら
一人でできる掃除のお仕事や通信制の学校とか
特に今は、あまり知られていないものも含めて、いろんな選択肢があるものです。

わたしも、目を合わせたり、集団でランチや雑談するのが苦痛なので
今は在宅のお仕事に就くようになりましたが、とても気楽です。

診断名が存在しているものに関しては
同じ生きにくさを感じている人は、少なからずどこかにいて
世界であなただけではないはずですからね。

まとめ:
努力の方向は自己否定ではなく
生きやすい環境を獲得するためにしよう

しいて言うならば、
そういう環境で生きられるような努力をしたほうが前向きでおすすめ。

例えば、一人でもくもくと仕事がしたいから調理師免許を取ってみるとか
エンジニアになる勉強をするとか、通信制の学校を受験する(ために、家族と向き合って話してみる)などでしょうか。

あなたにとって興味のあることや、得意分野がそれぞれあるでしょうから
それと掛け合わせて、生きやすい世界をぜひ見つけてほしい。

我慢して生きている、自分を押し殺して生きている。
そういう人が、自分の持っているものをもっと活かせるようになれば
この世界はもっと素晴らしい発展を遂げるんじゃないかと願っています。

記事の内容について

この記事は医療従事者が執筆していますが、あくまで個人の経験・体感をもとに書いたものであり、特定の疾病の診断や治癒、すべての方へ効果効能を保証するものではございません。
掲載内容の実践にあたっては一切責任を追いかねますので、内容をよく吟味のうえ、自己判断でお願いいたします。

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Author この記事を書いた人

モンド

不規則な食生活をきっかけに体調とメンタルがボロボロになった経験から、食が体に及ぼす影響の大きさを実感。
栄養医学を学んで、自分の体で試行錯誤しながら実践した体験記をブログにご紹介しています。本業は医療従事者。

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